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![]() ![]() ロンドンのコーヒーハウスが、公共の多目的ホールとなったのに対し、パリのカフェはフランス革命の温床となったことで知られています。 革命期、ルーブル宮殿の北にあるパレ・ロワイヤル広場周辺にはカフェが建ち並び、思想家やジャーナリスト、芸術家たちが、コーヒーを飲みながら政治を議論しました。 マラーやダントン、ロベスピエールら、王制打倒を叫ぶ「ジャコバン派」の急進改革派たちが、パレ・ロワイヤルのカフェで密議を重ねたそうです。 カフェの常連だったカミーユ・デムーランは1789年7月12日、改革派の財務長官ジャック・ネッケルの解任に際し、 有名な「武器を取れ!」という演説をパレ・ロワイヤル広場でおこなっています。 これに呼応した民衆による暴動はパリ全市へと拡大し、7月14日には革命の幕開けとなるバスティーユ監獄の襲撃に至りました。 フランス革命は、パリのカフェからはじまったといってもいいでしょう。 ![]() |