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「くよくよせずに、たくさんコーヒーを飲んで、うまい葉巻きを吸うことさ」。
コロンビアで1956年に発行された「ペレイラ爺さんの切手」にそう書かれています。
長生きの秘訣なのだそうです。
無類のコーヒー好き、葉巻き好きだったペレイラ翁は、毎日毎日コーヒーをガブガブ、葉巻きをスパスパ。
にもかかわらずなんと167歳まで長生きし、切手にまでなってしまったのです。
「コーヒーは健康に悪い」。そうお考えの方は多いはず。 実際にはまったくそんなことはないのですが、現在でも「コーヒー有害説」は根強くあり、 「好きだけど、健康に悪いから」と控えている人も少なくありません。 ヨーロッパでも「コーヒー有害説」は古くからあり、いろいろと議論がなされてきたようです。 18世紀のスウェーデンの国王、グスタフ3世はふたりの死刑囚にそれぞれ紅茶とコーヒーだけを飲ませ、 ふたりにどのような変調が現われるか実験したとか。 今日でもスウェーデンは、「国民ひとり当たりが飲むコーヒーの量」世界第2位。 日本の約5倍、1年間にひとり当たり1193杯ものコーヒーを飲むというお国柄ですから、当時も相当な議論があったのでしょう。 グスタフ3世という王様は名君だったことで知られています。 しかし彼も、結局この議論に終止符を打つことはできませんでした。 意外にもふたりの囚人はともに長寿をまっとうし、国王の方が結果を見る前に暗殺されてしまったのです。 科学、医学がめざましい進歩を遂げた現在、「コーヒー有害説」のほとんどは否定され、 むしろコーヒーには身体によい成分が多く含まれることがわかっています。 まだまだコーヒーの効用については未解明の部分が少なくありませんが、 「コーヒー有害説」が事実無根であることは確かなようです。 そんなわけで、みなさん、どうぞ安心してコーヒーをお飲みになってください。 もっとも、いくらコーヒーをたくさん飲んだからといって、167歳まで長生きできるかどうかはわかりませんけどね。 |